K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2011/5/30

先発と延長戦登板 from Trenton

2Aのトレントンで、1試合の先発登板、1試合の延長戦中継ぎ登板がありました。

まず、5月13日のビンガムトン・メッツ戦の登板結果は、6回、3安打、2失点、6奪三振でした。

前回の登板から中4日での先発登板でしたが、やはり先発は調整の仕方にも慣れていますし、登板に備えてしっかり準備ができました。今回はナイトゲームでしたし、不安なく試合に臨みました。

チェンジアップが今一つだったのですが、真っ直ぐは走っていましたし、スライダーでも空振りを奪うことができていたので、2つの球種を軸に組み立て、いいペースで気分よく投げられました。初回から3回まではピンチもなく、ここまでで5奪三振と、自分らしい投球を見せられたように思います。

4回、先頭打者に初球の真っ直ぐをセンター前に打たれ、続く4番打者相手にも、初球をスライダーでストライクを取りにいったところを、うまく引っぱられてレフトライン際に本塁打を打たれました。たった2球で2失点したことは残念ですし、油断したわけではありませんが、もっと工夫があってもよかったなと思っています。

しかし、失点はその2ランのみで、5回と6回はともに先頭打者に出塁を許しながらも、ダブルプレーで後続を抑えられたので、よかったと思っています。

そして、先発登板から6日後、その間の先発機会が、一度降雨により流れたことで、5月19日はブルペンでの待機を命じられていました。後日先発することになると思っていましたし、この試合ではまったく投げるつもりはなかったのですが、試合が延長戦に入り、長いイニングを投げられる投手が自分しかいなかったため、延長10回の守備の途中から、急遽、ブルペンで肩を作り始めました。

5月19日のエリー・シーウルブス戦の登板結果は、4回2/3、4安打、1失点、2奪三振でした。

わずか20球ほどで肩を作り、延長11回、5対5の場面で、5番手として、スクランブル登板することになりました。もちろん、わずか20球では準備万端というわけにはいきません。先頭打者こそセカンドゴロで打ち取ったのですが、なかなかコントロールが難しく、2つの四球で、自らピンチを招く形になってしまいました。でも、相手がフライを打ちあげてくれたことで助かり、この回は無失点で、延長戦は続いていきました。

好きではないデーゲームでしたが、延長12回、13回、14回と、投げていくごとに調子も上がっていき、両チーム無得点のまま、延長は15回に入りました。この回、先頭打者に2球目のスライダーをライト前へ運ばれ、次の打者の送りバントを自分が処理して二塁でフォースアウト。さらに次の打者もショートフライに打ち取り、二死一塁。ここで、次の打者に意表を衝かれる三塁線へのセーフティバントを決められ、二死一、二塁となったところで、自分の役割を終え、後続の投手にあとを託しました。

ところが、次の打者のとき、相手打者がセカンドベース付近へのボテボテのゴロで打ち取ったように思えたのですが、セカンドもショートもベースカバーに入ってしまい、センターへ抜けてしまうという珍プレーで、結果的に、自分に自責点1がついてしまったのは残念でした。

でも、そこから投手がふんばって1失点のみで抑えると、味方打線が4得点して勝利したことで、敗戦投手にはならずに済みました。今後は、中継ぎで調整登板したあと、また先発に戻る予定です。

さて、最近は遠征でのバス移動が長いことが多く、先日は、エリーとアクロンという遠い都市に行ったのですが、この2つの町はすぐ近くなのに、トレントンでのホームゲームを挟んでいたため、わざわざ2回も遠征するという、非効率的なスケジュールもありました。今後も、レディングからポートランドまで、バスで8時間という遠征も控えています。しっかり体調管理しつつ、試合に臨めればと思っています。