k-igawa.comにお寄せいただきましたご質問に、
井川慶本人に、一問一答形式で答えてもらいました。
──「k-igawa.com」のコンセプトは?
「ファンのみなさまに、自分の意思をストレートに、そしてダイレクトにお伝えするための『場所』として、スタッフに立ち上げていただきました。」
──公式サイトとしてイメージどおりになってきた?
「落ち着いて派手ではないデザインが好きですし、毎試合後に率直なコメントを寄せることができ、イメージどおりといっていいと思います。」
──昨年までの「IRON NERVES」という造語を使うようになったいきさつは?
「夢を追い続け、その意志を貫き通すという意味を込めました。この造語はスタッフと一緒に考えて、いまではサイトだけでなく、オリジナルグッズなどにも使わせてもらっています。」
──公式サイトへ寄せられるメールの年齢層や性別は?
「おもに男性の野球ファンが多いのかなと思っていましたが、女性、それも主婦の方からのメールも多く、びっくりしています。」
──公式サイトを立ち上げたことで、ファンのイメージをつかめるようになってきた?
「自分のファンになってくれる方は、男性女性問わず、ピッチングスタイル、野球に対する心構えを好きでいてくださる方が多いように思います。」
──「K’s self」で伝えたいことは?
「野球を、勝ち負けという結果だけで見ていただきたくないので、選手の考え方を少しでも知っていただければいいかなと思っています。」
──「K’s self」は、いつ、どこで更新しているの?
「登板後、冷静に投球を分析できる状況になってから、気持ちを落ち着かせて書いています。書くのに30分ぐらいかけて試合を反芻し、課題を確認したり、反省したりしながら更新しています。」
──納得のいくピッチングができなかったときなど、「K’s self」が負担にならない?
「野球を含め、スポーツはいい思いばかりできるとは限りません。悪い内容だったときも、自分の投球を分析する意味で書いています。」
──メッセージを書くときに気をつかっていることは?
「自己満足にならないよう、いろんな方々に見ていただくことを意識して書いています。」
──冷静に投球を自己分析しているメッセージが多い?
「メッセージから熱いものが感じられないというご意見もいただきますが、もちろん、自分も人間ですから、嬉しいことも、悔しいこともあります。ですが、その場の感情よりも、選手の目線を通じて野球の奥深さを知っていただければと思って書いています。」
──野球の話題以外も、ファンはメッセージを期待しているが?
「野球を職業としているので、なるべくその魅力をお伝えしたいです。でも、できるだけそれ以外の話題も追記できたらとも思っています。」
──「To k-igawa」が、井川選手にもたらすものとは?
「ファンのみなさまと接する機会は、そう多いわけではありません。特にシーズン中は、ファンのみなさまのご意見や、投球に関するご感想など、ほとんどうかがうことができません。このサイトを通じ、多くのメールをいただけて嬉しく思っています。」
──ファンからのメールはいつ読むの?
「移動時や、登板後のオフの日など、少しでも時間があいたときに拝読しています。」
──メールは全部読んでくれているの?
「どんなに時間がかかっても、いただいたメールにはすべて目を通させていただいています。」
──ファンからのメールで、どんなことを感じる?
「いただくメールのご意見、ご感想はさまざまなので、一つの事象にも、いろんな物の見方や考え方があるなと感じます。同じことをしても、賞賛されることもあれば、罵倒されることもありますから。それらのメールによって、自分の視野も広がってゆくような気がしています。」
──ファンからのメールで、新たな発見はあった?
「男性からのメールは、ピッチングについてのことが多いのですが、女性からのメールは、自分でも気付かなかったこと、たとえばピッチングとは関係ない動作や格好などについてのご指摘もいただきます。それぞれ、目線が独特で興味深いです。」
──どんなメールが嬉しかった?
「調子が良かったときに褒めていただく内容のメールも嬉しいですが、逆境にあるとき励ましていただいたときには、特に嬉しかったです。」
──野球というスポーツは自分に合っている?
「特に投手というポジションは、ピッチングスタイルで自己表現できるので、自分に合ったスポーツだと思っています。」
──プロ野球の魅力、醍醐味は?
「アマチュアとプロフェッショナルの差は、責任感と注目度。選手としてやりがいある場所で全力を尽くす姿こそ、魅力であり醍醐味なのではないでしょうか。」
──「納得のいくピッチング」という表現をされることが多いが?
「試合中の勝負どころで打者に挑んでいき、そこでいい内容だったときは、結果に限らず納得できます。本当に納得できるピッチングは、年間5試合くらいです。」
──イメージどおりの投球ができないとき何を考える?
「今、何ができるかをつねに考えています。その場その場でのベストを模索し、敢行します。」
──いい投球と、そうでない投球、どちらが残る?
「どちらも残ります。ただ、スポーツ選手は切り替えが大切なので、マウンドを降りたら次の試合のことを考えるようにしています。」
──奪三振へのこだわりはある?
「アウトは内野ゴロでも三振でも1つなので同じです。しかし、三振を奪うことによってリズムが生まれます。勝負どころの空振り三振は、特に重要視しています。」
──奪三振で優越感を覚える場面は?
「ここで打たれたら試合が決まるというピンチで、三振を狙って、狙いどおり奪えたとき。」
──プロ入り9年目でのプロ野球1,000奪三振の達成感は?
「目標にしていたわけではないので、9年間長かったなという印象ぐらいです。」
──四球についての考え方は?
「打たれることの恐怖心から四球を出すのは、好きではありません。早いカウントから積極的にストライクで攻める投球が自分のスタイルだと思っているので、なるべく四球で走者をためたくはないです」
──被本塁打については?
「芯で捉えられての本塁打は、勝負の世界なので自分も納得できます。しかし飛ぶボールや狭い球場などで、バットの先や根元に当たっても柵越えしてしまうのを、ファンはどう思われているのか、おうかがいしてみたいです」
──中6日がベスト? それともメジャー流の中4日?
「どちらでも対応していくのが、プロだと思っています。ただ、中6日と中4日では、野球の質自体が変わってくると思われます。中6日だと、ボールカウントをフルに使ってもとにかく抑えればいいという野球ができます。一方、中4日だと、球数をあまり投げられないため、3球勝負が多くなるでしょうし、ストライク先行の攻めの投球が求められます。ファンがどちらを望むかが重要なのではないでしょうか。」
──現在の年齢をどう意識している?
「20代中盤から後半といえば、一般社会ではまだ若者でしょうが、アスリートとしては若いとはいえません。自分は、1年に何歳も年をとっている感覚です。だからこそ、一日一日を大切に生きて、充実した野球人生をおくりたいです。」
──これまで最も印象に残っている試合や、打者との対戦は?
「特にこの試合、この対戦、という思い出はありません。来年以降にとっておきます(笑)。」
──安定した投球をするために大切にしていることは?
「体のケアです。登板後にはパーソナルトレーナーにマッサージを受けています。それと、普段の生活も、野球中心に考えること。」
──阪神タイガースは全体的な印象としてどのようなチームだった?
「伝統的にいい投手がいて、ファンが熱狂的。」
──監督、コーチはどんな存在?
「選手の気持ちを理解してくれる方が多く、選手としても先輩なので、重要なヒントをくれました。」
──プロ入り直後と現在とでは、どんな意識変化がある?
「ついていく立場から、引っ張らなければならない立場になったと認識しています。」
──現在の投球テーマは?
「『極める』。技術的、精神的、いろんな意味で、自分の投球を極めていきたいと。」
──野球との出会いは?
「小さな頃から、自宅前の壁にボールを当てて遊んでいました。きちんと始めたのは、地元の大洗スポーツ少年団に入った小学生になってからです。」
──どんな性格の小学生だった?
「負けず嫌いでした。何かで一番になりたいと漠然と思っていました。それがたまたま野球だったということ。」
──最初からピッチャーでエース?
「エースというより、ピッチャーもしていましたが一塁も守っていました。周囲のチームには自分より球が速い子も何人もいましたし、普通の選手だったように思います。」
──小中学生時代、ご両親はどのように見守ってくれていた?
「父は野球好きですが、自分に指導するようなことはありませんでした。母とも野球の話はしませんし、テレビでプロ野球中継を一緒に観戦するようなこともありませんでした。2人とも、何もおしつけずに『好きなことをやりなさい』といってくれていました。」
──水戸商業高校野球部時代の誇りは?
「素晴らしい仲間たちが誇りです。3年間、楽しいこと、つらいことを分かち合えて、甲子園には出られませんでしたが、いい思い出がたくさんあります。」
──なぜマスコミと距離をおいているの?
「言葉がそのままの意図で伝わらないことも多々あり、ファンの方々に誤解されたくなかったからです。それならば、このサイトのような場で語らせていただく方がよいのかなと思うようになりました。マスコミが報じることばかりが真実ではないということを知ってもらいたい気持ちはあります。ファンの方々には、自分自身の言葉を正確にお伝えする義務があると感じて、このようにサイト上で語らせていただくようになりました。」
──メディアは自己アピールの場なので、それを利用しないともったいないのでは?
「マスコミに話さないことで得も損もしていないと思っています。根本的に、野球選手は野球をすることが仕事ですから。ただ、こちらからすべてを拒絶しているのではなく、語ったことを正確に書いてもらえる方には、もちろん快くお話させていただいています。ライターや記者と食事に行ったりダーツバーに行ったり、お付き合いもしています。」
──10代の青少年などに何かを伝えるとしたら、何を意識して取材に応じる?
「取材を通じて伝えるというより、10代の青少年にはグラウンドでのプレーを見て、いろんなことを感じ取って欲しいです。」
──スポーツ新聞をチェックしている?
「スポーツ紙には興味がありませんので、読みません」
──テレビでプロ野球は観ることは?
「テレビではCS放送で欧州のサッカーや格闘技などを観ています。」
──プレーで見せたいこと、伝えたいことは?
「野球の深み。一球一球に選手の思いがあるということ。」
──一番嬉しかったことは?
「いろんな人と出会えたこと。」
──一番つらかったことは。
「怪我で野球ができなかったこと。」
──一番好きな場所は?
「大洗の自宅。」
──一番好きな選手は?
「プロドーム。サッカー元ベルギー代表ゴールキーパー。」
──一番好きな言葉は?
「極める。」
──一番こだわっていることは。
「一日一日、全力を尽くすこと。」
──一番大切なものは?
「両親、家族。」
──一番の夢は?
「世界制覇(笑)。」