K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2015/5/1

苦戦したファームでの阪神戦。 from Naruohama

4月28日のファームでの対阪神タイガース戦の登板結果は、
1回1/3、10安打、9失点、1奪三振でした。

昨季から鳴尾浜のマウンドでは足が滑ってしっくりとこなかったのですが、
それは今季も同様で、初回から投げにくさを感じました。

ブルペンでは問題なかったのですが、実際のマウンドだと、
いつもはスパイク6足分の歩幅が、右足が滑ってしまうことで、
半足分ほど歩幅が広がってしまい、
結果として上半身と下半身のタイミングが合わずに苦労しました。

先頭打者こそライトフライに打ち取りましたが、
いつもならファウルにできる高めの真っ直ぐを2、3、4番打者にヒットされ、
5番打者にもやはり真っ直ぐを本塁打されてしまいました。
詰まらせてレフトフライに打ち取った感覚の球を、
力が入っていない分、レフトスタンドまで運ばれました。

それ以降、相手打線を流れに乗せてしまい、6、7番打者にもヒットが出て、
普段は打ち損じてくれるところをそうはならず、
8、9番打者を外野フライに打ち取れたことで、
ようやく長い攻撃を止めることができました。

2回に入っても、先頭打者を三振に打ち取りましたが、
マウンドが滑ってしまう状況に変わりはないため、
やはり真っ直ぐに力が入りませんでした。
そして真っ直ぐに勢いがないので変化球を簡単に見逃され、
アウトを1つ取るのにも苦労をするようなピッチングになってしまいました。

2、3、4番打者にヒットされ、
5番に本塁打されたところで、球数が50球を越えたため、
予定していた3回を投げきることなく降板することになりました。

真っ直ぐは138キロのスピードを計測していましたが、
手応えとしては指へのかかりが悪く、計測以下に感じたほどでした。
若い頃のようなパワーがあれば、いくら悪くてもどうにか抑えられたのかもしれませんが、
今回は、今までに経験がないほど打たれました。

ただ、そんな登板であっても、収穫は得ようという思いで投げていました。
チェンジアップはいいコースに落ちていましたし、
それに四球が1つも絡みませんでした。しかし、四球がないということは、
それだけストライクゾーンに球を集めすぎてしまったということでもあり、
あえてボールを散らして流れを止める工夫があってもよかったかもしれないと思っています。

なにをやってもうまくいかないときというのもあるもので、
今回のことを引きずってしまうことなく、次回の登板に備えます。
次回はマウンドも変わりますし、気分を変えて準備していくつもりです。