K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2014/5/4

今季2勝目のソフトバンク戦。 from Osaka

4月30日の対福岡ソフトバンクホークス戦の登板結果は、
5回、7安打、1失点、7奪三振でした。


ソフトバンク相手には、昨シーズンは投げていなかったので、対戦を楽しみにしていました。
ソフトバンクに対して勝ち星がなかったのは自分で理解していましたし、
この日、いいピッチングができればと思い、マウンドに臨みました。


打線のイメージがわいてこなかったのですが、1番には俊足の本多選手がいて、
まずは初回の先頭打者を出さないことが、いつも以上に重要だろうと思っていました。
しかし、1番打者は中村選手で、中村選手の他にも対戦したことがない打者が多く、
手探りでピッチングを開始していくことになりました。


まずは初回、中村選手は低めの真っ直ぐでセカンドゴロに抑えたのですが、
2番の今宮選手と、4番の李大浩選手にヒットを打たれ、
いきなり2死1、2塁のピンチを迎えました。
5番の長谷川選手とも対戦がなかったのですが、
この場面では低めの真っ直ぐでセカンドゴロに打ち取り、
この初回を無失点で切り抜けられたことで、
以降は流れに乗って投げることができました。


前回の登板でもまずまずだった真っ直ぐと、
コントロールできていたスライダーに加え、
この日は、2回の6番松田選手から三振を奪った決め球のチェンジアップも、
いい低さに決めらていて、テンポよく自分のピッチングを組み立てることができました。


初回、3回、5回と、走者を置いて3番の内川選手を迎えました。
内川選手とは、自分が阪神に、内川選手が横浜にいたときに何度も対戦しており、
そのときの、お互いまだ若い頃のイメージで、当時を思い出しつつ対戦しました。
結果は、2つの三振とライトフライでした。


4回は、3つの単打で1死満塁というピンチがありましたが、
ここは、左打者2人、9番本多選手と、1番中村選手相手に、
絶対に失点してしまいたくないと思っていました。
本多選手相手には、スクイズもある場面だったので、
早めに追い込んでしまおうという気持ちで積極的に攻めていき、空振り三振に。
中村選手も、カウントを1ボール2ストライクと優位に持ち込み、
最後は内角の真っ直ぐで空振り三振に。


ソフトバンク打線は楽に投げさせてはくれませんでしたが、
走者を背負ったとき、要所要所で粘り強いピッチングができ、
チームも勝利できてなによりでした。


もっと長いイニングを投げなければならなかったのは前回同様でしたが、
4月、5月は、苦しい状況に立たされながらも、なんとか凌いでいくという、
そんな展開が続いていくと、シーズン当初から予想していました。
この時期をどうにか越えたら、その先には、
もっとしっかりしたピッチングをお見せできるものと思っています。
1年通してのビジョンを持ち、いまは辛抱の時期ですが、
どうにか今後もチームの勝利に貢献できればと思っています。