K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2013/6/20

6回無失点の中日戦。 from Nagoya

6月6日の今季1軍2試合目の中日ドラゴンズ戦の登板結果は、
6回、6安打、無失点、6奪三振でした。

久しぶりのナゴヤドームでの登板となりましたが、
阪神時代はあまり勝っていないのでいい印象はなく、
痛い思いをさせられた記憶ばかりが前日まではよみがえっていました。
特に、荒木選手、井端選手にはピンチを作られてしまったイメージがあり、
当日、2人の打順が離れていたので、少しだけほっとしました。

マウンドに上がってみると、硬さも高さも以前と変わりなく、
違和感なく試合に入っていくことができました。
いつもどおり、初回の先頭打者をきっちり抑えることが重要だと思っており、
大島選手をセンターフライにうちとれたことで、精神的にかなり楽になりました。

しかし、初回に2番の荒木選手にヒットを打たれ、2回に井端選手にもヒットを打たれ、やっぱりかと思いました。
それでも、初回も2回も後続を抑え、
この序盤の2イニングスを無失点に切り抜けられたことで、
その後は自分のペースに流れを引き寄せることができました。

その日に調子がいい球種を見極め、今回は要所でスライダーを使っていき、
ピンチでも動じることなく切り抜けていくというピッチングは、
これまでの自分の経験が活かせている部分だと思います。

3回、4回と無安打に抑えて5回に入ると、
投手の山井選手のヒットから、自分のフィルダースチョイスで、
無死1、2塁という大きなピンチがやってきました。
まだ両チームとも無得点だったので、先に失点してしまいたくはなく、
ここが踏ん張りどころだと思っていました。

2番荒木選手を三振に、3番の森野選手も三振にうちとり、
4番のルナ選手には四球を与え、2死満塁で5番の和田選手を迎えました。
フルカウントから、真っ直ぐを投げてファウルされ、
そこでサインに首を振ってスライダーを投げ、結果的には見逃し三振でした。

スライダーが抜けてしまう場面もこの試合ではあっただけに、
捕手は真っ直ぐを要求してきたのだと思いますが、
自分は打者が真っ直ぐを待っているように感じたため、
スライダーを真ん中に投げても打たれはしないだろうという思いがありました。
考えたことをしっかり実行できたので、
この回を無失点で切り抜けられたときにはほっとしました。

また、この試合では投手の山井選手に2安打されてしまいましたが、
自分も5回の打席でセンター前にヒットを打つことができました。
真っ直ぐ1本で待っていて、たまたま運良くタイミングが合っただけです。
二塁走者がホームでアウトになったことで、打点はつきませんでした。

6回無失点で降板しましたが、
先発として役割を果たせたことには満足しています。
次回もしっかりゲームを作り、今度はチームの勝利を喜べればと思っています。