K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2012/7/17

12.07.17 日本復帰後初勝利 from Sendai

7月11日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦の登板結果は、
8回、3安打、1失点、3奪三振でした。

前回の登板は、結果にはつながりませんでしたが、7イニングスを投げることができましたし、
走者なしの場面でもセットポジションを試みて好結果が出るなど収穫もありました。
今度の登板でも、丁寧な投球を心掛けていれば、
チームの勝利に貢献できると信じてマウンドに臨みました。

初回、2回と、まだ流れに乗れずに不安定だったのですが、
あとから考えれば、この序盤で失点せずに済んだことが大きかったと感じています。
特に2回は、失策で出したランナーの盗塁死と、
四球で出したランナーの牽制球での飛びだしアウトがあり、
相手に助けられたような面もありました。

すると、3回からはテンポよく投げることができ、6回まではピンチもなく、
順調に試合を進めることができました。
相手投手が6回までノーヒットで、投手戦になったこともあり、
お互いにいいリズムで投げ合うことができたと思います。
前回登板の途中から試した、走者なしの場面でのセットポジションはこの日も効果的で、
真っ直ぐ、変化球、ともにまずまずコントロールできていました。

しかし、6回1死から、駿足の1番打者を四球で歩かせてしまうと、
牽制球が指に引っかかって悪送球となり、
一気に走者を3塁まで進ませてしまいました。
その後、三振を奪って2死3塁としたのですが、
カウント1ボール1ストライクからの3球目を、ファウルを打たせようと少し力んでしまい、
それが暴投となって先制点を許してしまいました。

それでも、6回までノーヒットだった相手投手から、
味方打線が連打も絡めて逆転してくれたこともあり、
7回、8回は、しっかり腕を振って、攻めのピッチングをして抑えにいきました。

この勝負どころでは、セットポジションからノーワインドアップに戻し、
空振りもとれましたし、変化球を凡打させることもできました。
8回を終え、役割を果たしてマウンドを降りることができてほっとしました。
最終回を抑えてくれた平野投手が、試合後にウイニングボールを手渡してくれました。
先発で投げる機会を与えてもらっていれば、いつかは勝てると信じてはいましたが、
6年ぶりとなる日本復帰初勝利は、やはり嬉しかったです。

奇しくも、星野監督、岡田監督と、阪神時代にお世話になった両監督の前で、
復帰後初勝利を飾ることができたことも、よかったと思っています。
一歩ずつではありますが、自分自身、昔の状態に近づいている気がしますし、
さらに、レベルアップしたところもお見せしていき、
チームの勝利に貢献していきたいと思っています。