K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2010/6/12

どんな場面でも自分の力を出し切ること from Scranton

5月27日のシラキュース・チーフス戦の登板結果は、3回、7安打、3失点、2奪三振でした。

立ち上がり、1死後、二塁打と四球でピンチを招き、ここはなんとか抑えたかったのですが、真っ直ぐをピッチャー返しされ、ゴロがセンターへ転がってタイムリーに。詰まらせてダブルプレーを狙ったのですが、うまくいかずに残念でした。

このピンチは1失点で切り抜け、2回もバントヒット1本のみだったので、ここから波に乗っていければという気持ちで迎えた3回。1死後に、2塁打2本とヒット2本で2失点。カウント負けするようなことはなかったですし、真っ直ぐも走っていたのですが、結果的に連打を食らったことは反省しなければなりません。有利なカウントに追い込んでいながら、スライダーが浮き気味になってしまったことが悔やまれます。その後のピンチは、チェンジアップを低めに3球投げて、ダブルプレーがとれただけに、もっと早い段階から、チェンジアップを効果的に使うべきだったと思いました。

この試合の先発前、首脳陣から、これ以降はしばらく先発登板することはないと思うと告げられました。自分としては、調整の予定を立てやすいため、もちろん先発のほうがいいと思っています。しかし、どんな役割を与えられ、どんな場面で登板しても、自分の力を出し切って、いいピッチングをしたいという気持ちは同じです。

5月31日のダーラム・ブルズ戦の登板結果は、3回、1安打、1失点、3奪三振でした。

登板していた投手が打ちこまれ、7回途中から、無死満塁というピンチで、自分がリリーフすることになりました。1対7と大差がついていた試合でしたが、前の投手がためてしまった走者をなるべく還したくなかったですし、そのためには四球すら許されない場面だったので、緊張感を持ってマウンドに臨むことができました。

まず1人目は、2ストライクと追い込んでから、3つのファウルと2つのボールで粘られましたが、タッチアップができないライトフライで、まず1アウト。次の打者は、2ストライクと追い込んでからショートへのゴロを打たせ、それがダブルプレー崩れとなり、その間に1失点。しかし、次の打者もセカンドフライに打ち取って、最少失点で凌げたことは収穫でした。

次の8回、さらに最終回と、ヒットは計1本で無失点に抑えられました。ピンチで登板したとき、すんなりと追い込むことができて、すぐに自分のペースに持ち込めたことが、その後のいい投球につながったようにも感じています。この試合でも真っ直ぐが走っていたので、積極的に速球を使っていきましたが、要所でキャッチャーがカーブを決め球に使ってくれて、結果的には、そのコンビネーションでタイミングをずらせたことがよかったと思います。

春先からよかったチェンジアップに加え、真っ直ぐも走ってきたことは、これから夏場へ向けての好材料です。不定期な中継ぎ登板が続きますが、しっかりと自分のピッチングをしていきたいです。

さて、いよいよサッカーのワールドカップが始まりました。4年に1度の世界的イベントだけに、サッカーファンである自分も、もちろん注目しています。バスケットボールのファイナルが盛り上がっていることもあり、アメリカではほとんどサッカーが話題になっておらず、関連ニュースが耳に入ることも少ないのですが、さすがにアメリカ対イングランド戦の中継は、かなり前からテレビでCMが流れていたので、関心はあるようです。

自分はアメリカに住んでいるので、アメリカがイングランドに勝つ番狂わせを起こせるのか気になっていましたが、やはり、日本代表の活躍振りに注目しています。遠藤選手とは話をさせていただいた機会もあるので、期待して応援したいです。世界で戦っている日本のサッカー選手を見ることは、メジャーへ挑戦している自
分としては、とても励みになります。自分も早くメジャーで活躍できるように頑張りたいです。