K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2008/4/14

パーフェクトの開幕戦 from Scranton

いよいよシーズンが開幕しました。4月3日の開幕戦、リーハイバレー・アイアンピッグス戦の登板結果は、6回、無安打、無失点、7奪三振でした。オープン戦ではあまり先発機会がなく、中継ぎでの登板では自分の力を出しきれませんでした。それだけにこのスクラントンでの開幕戦は、先発としての自分を試せるいい機会だと捉えていました。試合は投げやすいナイトゲームですし、気分よく今年最初の公式戦のマウンドに上がることができました。

立ち上がりから真っ直ぐのキレ、コントロール、ともによく、ストライクを先行させて攻めのピッチングができました。相手が早打ちしてくれたこともあり、球数が少なく、自分が流れを掴んでリズムよく投げられました。その結果、6回までパーフェクトピッチング。あと3回で、マイナーでも数少ない完全試合の記録の可能性も残されていましたが、登板前から球数60球とピッチングコーチと話しており、予定通りに6回を投げ終えたところで交替してもらいました。中継ぎ登板が多かったオープン戦ではあまり球数を投げることができなかったので、これから徐々にのばしていければと思っています。

そして2戦目となった4月8日のルイビル・バッツ戦の登板結果は、4回、6安打、1失点、6奪三振でした。前回いいピッチングができたので、そのままの勢いでマウンドに臨みました。しかし初回にヒットと2塁打で1失点し、結局この試合の点数は両チーム通じてその1点のみで、チームの勝利に貢献することができませんでした。ただし、立ち上がりに失点したものの、そのイニングも含め、それ以降は粘り強く投げることができて大量失点しなかったことはプラス材料です。この開幕からの2戦で再確認できたのは、やはり自分は、先発が合っているということです。

半年ぶりのスクラントンですが、ニューヨーク、タンパ同様、慣れ親しんだ街なので、落ちついた気分で過ごすことができています。昨年はこのチームで優勝も経験できましたし、街の人々にも顔を覚えてもらえているのか、よく声をかけられます。気候はまだ少し寒さが残っていますが、自然が多く、治安がよさそうなこの街は、自分のアメリカでの第3のホームタウンになっています。ここでしっかり体調を管理し、ローテーションを守り、いつメジャーに呼ばれてもいいように、自分のピッチングを続けていきたいです。