2008/3/21
オープン戦での成果と課題 from Tampa
オープン戦も終盤にさしかかってきました。まずは9日のツインズ戦、5回から2番手として登板し、2回を無安打無失点という結果でした。中継ぎでの登板が続いていますが、やはり立ち上がりの難しさを実感しています。腕も振れていましたし、オープン戦初登板とは内容は異なるのですが、登板後すぐに3四球で2死満塁のピンチを作ってしまうあたりは、まだ不安定と言わざるを得ません。
ここで打たれたら大量失点してしまうと思った満塁の場面で、捕手のサインに首を振ってスライダーを投げ、無失点に切り抜けられたこと。そして、次の回は三者凡退に抑えられたこと。この2点に関しては、先発ならいい内容だったといえるかもしれません。変化球のキレが出始めてきたことも、好材料の一つです。しかし、試合途中でいきなり出ていって自分の最高の球を投げるということに、まだ不慣れですし、制球面でうまく対応できていないのが実情です。日本時代から中継ぎは不得意でしたし、苦手なデーゲームが続いていることもマイナス要因ではあります。
次の登板となった15日のデビルレイズ戦では、当初先発の予定だったので、照準を合わせて準備していました。しかし同時刻に行われるはずだったマイナーの練習試合が中止になった関係上、その日の朝に、いきなり中継ぎ登板に変更されたことを言い渡されました。気持ちはすぐに切り替えたのですが、6回からの登板は、3回を投げて5安打3失点と、満足のいく投球ではありませんでした。
この試合では、低めに球を集められてストライクは取れたのですが、真っ直ぐを狙われてうまくタイミングを合わせられ、3つの長打を集中されてしまいました。自分は立ち上がりに変化球を多用せず、真っ直ぐで徐々にエンジンをかけていくタイプです。それだけに、また中継ぎの難しさが課題として残ってしまった試合でした。
ただ、腕は振れていますし、真っ直ぐのコントロール、変化球のキレと、すべての面で成果もあり、内容は上向きになっています。体調も万全ですし、与えられたチャンスにいい仕事ができるよう、これからも頑張っていきたいです。